又吉 直樹さんが書き、芥川賞受賞した『火花』を読みました。
お笑い芸人の主人公徳永が、奇想の天才である神谷先輩と出会って人生を歩んでいく話。
徳永と神谷はお互い正反対の性格だけど、魅かれるものがあってよくつるんでいる。
題材がお笑い芸人なので、又吉さんの実体験ではないにしても、似たような先輩がいたのかなと思ってしまう。
話は、又吉さんがいつもテレビで見せるようなしゃべり方で淡々と話は進む。
芥川賞って、すごく読みにくいイメージだったけど、これは読みやすかった。
だが、特に心に響かなかった。
元々、サスペンス小説が好きな私としては、こういう淡々とした小説だと盛り上がりがないので読みごたえなく感じてしまう。
「蹴りたい背中」や「蛇にピアス」など芥川賞受賞したものも依然読んだけど、それもやはり好きになれなかった。
芥川賞は私には合わないのかなぁ。
直木賞の作品の方が娯楽性があって面白い。
ちなみに表紙はずすと黒字に火花が散っているイメージで、かっこいい。